座りっぱなしは腰に負担。

「腰を痛める」というと　重いものをもちあげた時とかテニスやゴルフ、ラグビーなどの　体をひねる運動が多いものや、コンタクトが激しいスポーツをやったときなどのイメージが強いような気がしますよね。

実際に　腰痛　で接骨院を訪れるかたは　そんな症状で来ることは少ないのです。

多くの方は　「急に　痛くなった」「立ち上がろうとしたら痛み出した」「歯をみがいていてコップを取ろうと体の向きをかえたら痛くなった」などの日常生活で起こります。

　現代社会のお仕事は机に向かって頑張られている方々が多い傾向にあります。

これは、技術革新により体を使って行う作業が少なくなり、パソコンを使って指示、発注などおこなえるようになったことにより、立ったり座ったりする動作が少なくなり　座りっぱなしで何時間でも効率よくこなせるようになったため、足、腰にたいする負担がふえたことによるものとおもわれます。

　一見、座ってお仕事というと楽なイメージがありますが、椅子に座っている時の　背部、腰部、臀部（おしりまわり）大腿部（ふとももの表裏）下腿部（ふくらはぎ）は等尺性運動（筋の長さをかえないで行う運動）」をたえずおこなっています。

　たとえるなら　重量挙げのバーベルをもちあげた状態でずっと支えているような運動です。

「バーベルなんて持ち上げていないよ。」といわれるかたもいらっしゃるとおもいますが、ご自身の上半身はけっこうな重さがあります。
単純に腰から上を　体重÷２　で7計算しても　うかがいしれますよね（笑）。

さらに、重さにかかる地球の重力　９・８Gがかかるのですから　なかなかの　トレーニングになります。

みなさんは　毎日　座りっぱなし　でお仕事をしているとき　しらずしらずのうちに　筋トレしているわけです。
しかも、いつもおなじ部位　腰回り　股関節回り　背筋群　肩回り等。
それは　筋肉痛や筋挫傷になりますよね。

トレーニングをされているかたは　ご存じだとおもいますが　筋肉をきたえるには　繰り返しおこないますが　最低なか一日はあけて　筋トレを行います。
あるいは　負荷（筋肉を鍛えるための重りであったり、抵抗であったり）を軽くして調節します。
　これに、「座りっぱなし」という動作をあてはめてみるとどうでしょうか。
毎日おなじ負荷で休みなく最低でも８時間以上は続けられていますよね。
壊れるわけです・・。

　では、どうすればいいのでしょうか？
それは　お手入れ＝メンテナンスです。
　女性のみなさんは日々お肌のお手入れを欠かさないですよね。
それは　お手入れをしないとダメージが回復しないことを理解されているからだとおもいます。
おなじように　筋肉も　日々のお手入れはかかせません。
　そのお手入れにあたるのが　セルフ・ストレッチ、筋トレ、有酸素運動になります。

次回は　お手入れ　の話をしたいとおもいます。